自民党の次期総裁は高市早苗さんに決定です。少数与党ではありますが,普通に考えて次期総理大臣に指名されるのでしょう。そうなると,初めての女性総理大臣で,初めての奈良県出身総理ということですね。
正直なところこれまで唱えてきた政策は,かなり不安がありますが,総理大臣になればそれなりに常識的な対応をされるのではないかと思います。が…バラマキ加速・インフレ懸念から週明けは円安・株高が進むことになるでしょうか。株式相場は最期のクライマックスを迎えるとみるべきか,あるいは…。予想しても仕方がないので,週明けに相場を見ながらまた考えてみます
さて,ソフト99と太平洋金属のMBOへの介入などで,最近エフィッシモの動きがよく報じられます。記事にあるように,従来は川崎汽船への投資などでみられるように,裏方中心で表に出ることはほとんどありませんでした。実際にダルトンやオアシスの代表者や村上・野村氏ように,関係者がメディアの取材に出ているところはまず見ないので,本来は目立ちたくないファンドではないかと。また3Dやダルトンのように,安直な短期利益を狙うファンドでないのもたしか
もちろん,エフィッシモは東芝事件の時がそうであったように,経営陣が対決姿勢を示したり排除に動こうとするなど有事になると,トコトン戦うファンドであることもよく知られています。
近時のエフィッシモの動きは従来の方針を変更した「豹変」と見るべきなのか?他のケースがどうかは分かりませんが,少なくともソフト99については,従来通りとみてよいのではないかと私は思います。つまり,エフィッシモとしてはソフト99と長年対話を続けてきたのに経営改善が図られず,しかも突然MBOをぶつけてきた,加えて対価はPBR1倍割れで,価格を決定した特別委員会も資質や独立性で疑問のある社外役員で構成されていることなどから(この点について選択最新号も「お飾り社外取締役の弊害」と揶揄しています),エフィッシモからすると有事の対応に移行したとみるべきじゃないかと思います。これほどコケにされて怒らない方がオカシイかと
対抗TOBまで実施したのは予想外でしたが,意外と考え抜かれた対応だったのかもしれません。先日は半分冗談で,持ち合い株主にFO条項を付けさせるのが隠れた目的ではないかと申しました。
しかしさほど的外れでもないかもしれないと思えてきました。ソフト99の株主構成を綿密に調べたのなら,第2位株主KeePer技研がMBO成立のキャスティングボートを握っていることはエフィッシモも分かっていたはず。KeePer技研は上場会社ですから,はるかに高値の対抗TOBが出たのに,(FO条項を付けなかったために)安値MBOに応じざるを得ないとしたら取締役の責任が問題になりかねない。今回の対応がどうなるかはともかく,今後のMBOにおいて持ち合い株主(少なくとも上場会社であれば)の応募契約ではFO条項がデフォルトになる可能性は高いです(実務を十分に承知していませんが,FO条項を付けない応募契約を締結する持合い株主は結構多いのではないかと)。
大正製薬のときもそうでしたが,養命酒のような持ち合い株主が安値MBOを成立させてしまう元凶の1つでした(もっとも養命酒は,その後大正製薬に煮え湯を飲まされることになりましたが😅)。持ち合い株主の行動が変わることもMBOなどの条件の「公正性担保措置」として機能するのはたしかですね
