セブン&アイ・ホールディングスが、北米コンビニエンスストア事業を手がける子会社の新規株式公開(IPO)を検討していることが25日分かったフジテレビやニデックvs牧野フライスが話題になり,少し影が薄くなったセブン&アイ買収事件です。昨日,ネットニュースでこの記事が出たので「え,北米事業を上場するの?!😮」と驚いたのですが,よく読むと検討しているだけでした。北米事業のIPO検討なら前々から言われていることで,ことさらニュースにするなら,実現可能性が高まってからにしてほしいもの
東洋経済:セブン&アイ、業績悪化で単独路線にともる赤信号
ただ、セブン&アイにとってアメリカ事業は収益の大半を稼ぐ屋台骨であり、それを失ってしまえば「オーバーストア状態の国内だけとなってしまい、いくらコンビニ専業になったとしても成長は厳しいと言わざるをえない」(セブン&アイ幹部)。となればスタンドアローン路線には黄信号がともり、創業家によるMBO戦略にも「成長できなければMBOの際に借りた巨額の借金だけが残って返せなくなる可能性」(金融関係者)が出てやはり黄信号がともるセブン&アイ買収の現状を分析するものとしては,こちらの記事が信頼性が高いです。北米事業のIPOは創業家のMBOを実現するための資金の裏付けを得るためには有益ではある,しかしそれをやってしまうと,成長事業を手放して飽和状態の国内事業しか残らなくなってしまうし,将来的にMBOの借金返済もたいへんになる…
また,一部とはいえ北米事業の切り離しは,前々から指摘されているように,セブイレブンインクが欲しいクシュタールの思うツボになってしまいます。よほどの覚悟がないと北米事業の上場なんてできないんじゃないかな
ついでながら,最近この件で思うことを一つ。セブン&アイの業績が落ちているのは,主力のアメリカ事業が様々な外部環境の影響を受けたことによるものです。しかしそれなら同じ環境にあるクシュタールも業績はよくないはずですよね。同社HPの年次報告書は以下のとおり。
<独自>セブン&アイHD カナダ企業の逆買収を一時検討【WBS】
関係者によりますと、クシュタールから初期的な買収提案を受けて以降、「パックマン・ディフェンス」と呼ばれる手法で買収提案者を逆買収する案が社内の一部で一時検討されたということです。しかし、カナダの投資に関する法律などが、外国企業による買収を厳しく制限していて、買収にかける時間とコストなどを鑑み、最終的に逆買収を断念したということです少し前の報道ですが,こちらによると,セブン&アイもパックマンディフェンス検討したが,カナダ法が外資による買収を厳格に制限しているので,諦めたとのこと。しかし,一方は他方を容易に買収できるのにその逆ができないというのは不公平じゃないですか。セブン&アイとしてはこのあたり何か反論材料にできればいいのですけどね
