プラスの沈黙は投資判断上は困りもの ~今回の買付け合戦を見ていると公開買付規制の規制理由が理解できますね

日経:ぺんてる株争奪戦 ホワイトナイト・プラスの思惑
筆記具大手ぺんてるの株式争奪戦の買い付け期限が近づいている。株取得を目指している文具最大手のコクヨが子会社化を狙うのに対し、文具大手のプラスは株取得後に複数企業で分割保有することを目指している。ぺんてる経営陣にとって友好的な第三者「ホワイトナイト(白馬の騎士)」のプラスは、経営の独立を維持したいぺんてる経営陣をサポートするという意図を強調する
いよいよ週明けにはコクヨ対ぺんてる・プラス連合の支配権争奪戦の結果が判明します。
 今回の支配権争いで面白いのは,プラスの影が薄いこと。コクヨもぺんてるも互いのHPのトップでどど~んとぺんてるの株主・従業員に向けてメッセージを掲載しているのに,プラスはHPどころか,メディアでのコメントもほとんど見かけません。
プラスは買い付け価格をコクヨに対抗して引き上げていない。買収ではないという位置づけのためだ。ただ、定量的な企業価値向上策を株主に明示していないほか、これまでの協業の両社の業績への貢献度合いも不明だ。買い付け期限後にJSC社への他企業の参画を募るため、ぺんてるの独立を支持する企業連合という姿も見えにくい。中期的な売り上げ目標などぺんてるの企業価値向上策を定量的に株主に明示するコクヨの提案とは対照的だ
そうなんですよね,当時者の一角にいるのに,勝利した後の計画等を何も公表しないのはどうなんでしょうね。
 ご承知のとおり,公開買付けでは開始公告なんかの一番最初に「公開買付けの目的」があって,公開買付け後の経営方針だとかいった情報が提供されます。もちろん,今回はTOBではないですが,三分の一超の株式を買い付ける会社がなにも語らないというのは,応募する株主にとっても残存する株主にとっても重要な判断材料が欠けてしまい困るんじゃないでしょうか?
 逆にいうと,公開買付け規制で「公開買付けの目的」を記載させる必要性が分かります。公開買付者の目的等は投資判断上重要な情報で開示されないと投資者が正しい判断をするのに困ることがよく分かりますね。とくに今回は価格以外の情報が重要なわけですからね。とはいえ,これを買付価格・買付け期間・買付け予定株数などの「公開買付けの内容」より先に書く必要があるのかどうかは別だと思いますけど(笑)
フリーメールですが,アドレスは次のとおりです。 6580072★gmail.com (★に@を入れてください) 誠に申し訳ないですが,必ずしもすべてのメールに対してご返事をするとは限りませんので,悪しからずご了承下さい  m(_ _)m