東証の一部移行規制緩和に関連して議事録を確認してみた

現代ビジネス:東芝「東証1部復帰」工作にチラつく経産省の驕りと安倍政権の意向
移行基準緩和の議論が出たのは、今年10月23日に行われた金融庁の金融審議会「市場構造専門グループ第4回」でのことだ。
先日コメントしました東証の東芝救済目的と疑われている規則改正についてです。上の記事で金融審議会市場構造専門グループの議事録でその旨が確認できるとありますが,前回私はウッカリと原典に当たるのを忘れておりました
金融審議会「市場構造専門グループ」(第4回) 議事録
【呉村オブザーバー】  
 経済産業省の呉村でございます。本日は、このような説明の機会をいただき、まことにありがとうございます。…最後の項目として、全体として形式要件についての差異を合理化するという観点から、上場水準の水準、移行や、上場廃止基準との差異での見直しをどのように形式的な要件を合理化していくべきではないかと考えてございます。例えば、有価証券報告書の財務諸表の適正性に関する対象期間についても、一部上場や一部指定化によって期間に差異がある場合も見直すべきではないかと考えてございます
経産省の発言はココですね。
 皆さん指摘されるとおり,市場再編の議論で市場を3つに統合しようというときに,なぜ,既存の一部指定の市場間の違いのルールをいま早急に見直す必要があるのか,よくわからないです(特定企業の救済という目的があるという以外は説明不能かと)。もしかして,日産と同じように東芝の取締役会にも経産省からの天下りポストを用意するという約束でもあるのかな?
 ところが,記事でも指摘しているとおり,この発言を支持する見解が金融庁から出ております。
【太田原課長】
…あるいは、有価証券報告書の財務諸表の適正性に関する対象期間について、5期間と2期間を2期間へ共通化するといった、現在の市場構造を前提にしたうえで、早急に対応できることも幾つかあると考えております。…そこで、東証として、できる事からやるということについて、どうお考えか、もしご意見あればよろしくお願いします。
金融庁事務局から促されて東証の関係者からもこれを支持するかのごとき発言がなされます(とはいえ,言質を与えないように,かなり慎重な物言いではありますが)。
【青オブザーバー】
早急に対応すべき事項につきまして、いたずらに検討を長引かせるということも本意ではございませんので、市場構造の見直しに絡む事項ですと、なかなか難しい面もあるかと思いますが、ご指摘いただきましたバイオベンチャー等の取り扱いや、あるいは上場子会社の社外取締役の独立性基準、あるいは、財務諸表の適正性の評価に関する対象期間を2期間に共通化するというようなことを含めまして、現在の市場構造の枠の中で、それを前提とした上で、なおかつ関係者の方から早期実現の要請が高いものに関しましては、規則改正を初めとしまして、できるものからスピード感をもって始めるということが、私どもとして求められていることかと存じますので、そうした方向で進めていければというふうに考える次第でございます。
このあたり,なんとなく事前のシナリオに沿って関係者が話をしているようで,…審議会って世論工作するための場所なのでしょうか?
 東証関係者の話のポイントは,「なおかつ関係者の方から早期実現の要請が高いものに関しましては」という部分。ここでいう関係者というのは,経産省?官邸? 
なお,この次の5回の資料を見ますと(5頁あたり),やはり再編まえに一部銘柄になっておく方がお得なようですね。
(討議資料)市場構造の見直しに関する論点
 二部からの移行を緩和せよという議論が第5回の議事録の中にもあるのか興味深いですね。
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